前回の記事で月々の医療保険料は141ユーロ(1万8300円)とお伝えしました。
今回は、医療保険を見直して月々のコストを下げる方法について解説します。
オランダの医療システムについては別に書く機会を設けるとして、今回は医療保険料に特化して解説していきます。
オランダの滞在許可証取得、引っ越し、そして住民登録が完了すると、4か月以内に加入しなければならない医療保険。膨大な数の医療保険(医療保険会社は約60社あるそう!)から、どれを選んだら良いかわからない方も多いと思います。
私と夫が現在加入している医療保険はZekurという保険で、月々141ユーロの掛け金です。
3年間ずっとこの保険を使っていますが、今まで不便に出くわしたことはありません。あくまでも個人の意見ですが、保険料を下げつつしっかりした保証を受ける方法をお伝えしますのでぜひ参考にしてみてください。
自己リスク(Eigen risico)額を見直す
オランダの医療保険には自己リスク額が決められており、薬や、手術が必要になった場合などの医療費は年間385ユーロ(約5万円)までは自分で支払うことになっています。
つまり年間の医療費が385ユーロを超えない場合には、保険が適用されないということです。
とはいえGP(General Practioner、家庭医)で診療を受けた際には診療代はかからないので、健康な人はこの385ユーロを超えることはなかなかないと思います。
もしあなたがまだ20代で健康に自信があるのなら、この自己リスク額を高く設定すれば月々の掛け金は90ユーロ(1万1700円)ほどに抑えられます。※歯科保険を除く
ただ、海外の生活で何が起こるかわからないので、わたしは一般的な385ユーロにしています。(アラフォーですし…)
オプショナル料金と歯科保険
私の現在の医療保険は基本料が105,95ユーロ(約1万3700円)に、34,95ユーロ(約4千500円)のExtraパッケージをプラスしてトータル141ユーロ支払っています。
このExtraパッケージには下記の保証が含まれています。
- 歯科保険:年間500ユーロまで歯医者でかかった金額の75%が返金される(一度詰め物が取れて100ユーロほどの治療費がかかりましたが、実際に支払ったのは25%に当たる25ユーロでした)
- 理学療法:年間12回の治療費が返金される
- 海外医療保険
- 旅行保険
- 眼鏡とコンタクトレンズ
- ピル
- 出産費用の保障
- 代替療法:針治療などの代替治療費が25ユーロ/回、年間250ユーロまで返金される
月額13ユーロ(約1690円)の掛け金で、上記の歯科保険と同じ保障を受けることができるプランもありますが、わたしは海外医療保険や旅行保険の付いているこのパッケージを申し込んでいます。
よくよく読んでみると代替治療なども保障されているので、もう少し利用しようと思います。
医療保険を変更する
オランダの医療保険は、上記のパッケージの申し込み・解約なども含め、毎年12月の一か月間に限って変更することができます。
この記事を書いている4月5日現在、保険を変更することはできませんが、保険の種類を比べることは可能です。
Zorgwijzerというサイトで生年月日を入力し、希望のオプションを選択すると、おすすめの保険と月額料金が表示されます。ぜひ保険の比較をしてみてください。
https://www.zorgwijzer.nl/zorgvergelijker/english#/search
今回はオランダ生活に欠かせない医療保険料についてお話しました。
私が申し込んでいるオプショナルのExtraパッケージは今現在十分に使えていないことがわかりました。来年、オプショナルパッケージを解約して歯科保険だけにすれば、月々21ユーロ(約2千700円)、年間252ユーロ(3万2700円)節約することができます。
みなさんもどういったオプショナルが必要か、ライフスタイルを見直してぜひ節約につなげてください。
※あくまでも個人の意見ですので、当記事に掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねます。